まずはそのスケルトンなビジュアルに惹かれまして、輸入元さんからデモ機をお借りしてみました。この『カンチレバー剥き出し』なプロダクトから、きっと開放的でソリッドな音の特徴をもっているのだろうなと想像していましたが、手にとって試聴してみると予想は的中しつつも当初の想像を遥かに超える実力派なカートリッジでした。
全帯域にわたり過不足のない、ものすごく上質な普通の音色を聴かせてくれます。スケルトンなビジュアルですが、低域も肉厚で安定したボトムレンジを体感できます。
ボロンのカンチレバー、マイクロリッジな針形状という仕様が情報量豊かな音色の根拠になっていると思いますが、なにより素材を活かす『製造力の高さ』が上質な再生音に結実していると思われます。Made in Japanは伊達ではありません。
当社サイトに掲示するブログや動画でも語っておりますが、往年の銘機を所有するベテランユーザーにこそ、このカートリッジの再生音を知って頂きたいと思います。デジタル音源とは違う『超精密で現代的なアナログレコードの音』を存分に味わうことができます。
チャンネルセパレーション:35dB(1kHz)というスペックも優秀ですが、恐らく左右のゲイン差も小さいのでしょう。音像の定位感が抜群です。現代的な音色と感じたのは、高い製造力に基づいた正確なステージングによるものと思われます。そして音色は十二分に楽しさを伴っています。日本生まれの陽気め(め、です)なアメリカンな性格と解釈しました。
小さい事案ではありますが、カンチレバー&針先が剥き出しなことによって、レコードトラックの頭出しが大変に容易です。3曲目から再生したい!なんていう事態でもラクラク選曲。
どんなジャンルの音楽を聴く方にも自信を持ってオススメできる、大変優秀なカートリッジです。
*動画でレビューしています、ぜひご覧ください。
<<Starling SPEC>> |
形式 | MC
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周波数帯域 | 12-50,000Hz
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出力電圧 | 0.5mV (1kHz)
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チャンネルセパレーション | 35dB (1kHz)
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針先形状 | マイクロリッジ
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カンチレバー | ボロン
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内部インピーダンス | 28Ω
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負荷インピーダンス | 100Ω
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適正針圧 | 1.8〜2.2g
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推奨針圧 | 2.0g
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自重 | 9.5g
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針交換価格 | ¥202,400(税込) |