*お取り寄せ品です。
丸型ダイヤフラムは上位モデルの証という認識でしたが、なんと同社はエントリーモデルにその形状をハメてきました。
この度デモ機を仕入れました。この販売コーナーを作る前に徹底的な試聴を行いましたので、簡単にレビューします。
SR-X1の音色は同社ラインナップにおいて少しだけ異質かもしれません。異質といっても伝統あるSTAXサウンドの範疇に収まっています。ワイドレンジでハイスピード、アタックとサスティンが上手に共存している美音、という同社のサウンドキャラクターは完全に踏襲されています。
全くの個人的見解ですが、このモデルは『ミドルレンジの音が分厚くて前に出てくる』ように感じます。ピークもディップもない、ウルトラスムースな音色という同社の特徴を崩さないレベルで、ミドルレンジに積極性をもたせたような感じ。アタックとサスティンは美しくバランスしていますが、そのアタックが太い。打楽器やオーバードライブさせたギター、リリカルなピアノなどを聴くと傾向が顕著です。
アナログカートリッジに例えると、SR-X1は上質なMMカートリッジみたいな。すなわちロックやハードなジャズを鳴らすと猛烈に気持ちが良いのです。ひょっとするとSTAX社の意図はこのあたりにあるのかもしれません。
そしてなんと本革イヤーパッドが標準装備。本体が超軽量ということもあって、装着感は極上です。
さらに申せばリケーブル出来ます。オプションとして用意されている上位モデル用のケーブルを使うことができるのです。
ブログにも書きましたので、ご参照ください。
https://note.com/ebiro/n/nc80dce17d0ec
初めてのSTAXな方にも、すでに同社のイヤースピーカーをお使いの方にも、自信を持ってオススメできる逸品です。
<<SR-X1 SPEC>> |
形式 | プッシュプル・エレクトロスタティック(静電型)円形発音体、後方開放型エンクロージャー
|
ユニット形状 | 中型円形
|
固定電極 | 高精度エッチング電極
|
再生周波数帯域 | 7-41,000Hz
|
静電容量 | 110pF (附属ケーブルを含む)
|
インピーダンス | 145kΩ (10kHzにて/2.5m附属ケーブルを含む)
|
音圧感度 | 101dB/100Vr.m.s.入力/1kHz
|
バイアス電圧 | DC580V
|
ケーブル導体 | OFC
|
ケーブル形状 | 平行6芯、幅広低容量ケーブル、2.5m
|
イヤーパッド | 本革羊皮(肌に触れる部分)、人工皮革(取付部)
|
重量 | 234g(本体のみ)
|
生産国 | 日本 |