*お取り寄せ品です。
*本文はSPU #1SとSPU #1E共通の紹介文になります。
往年のビンテージSPUに纏わるエピソードにつきましては、当方が持ち合わせる経験や知識なぞ、長年オーディオを愉しんでいらっしゃる諸兄先輩方には到底及びません。よって『現在新品で入手できるカートリッジとして、この製品はどうなの?』という観点でご紹介してみようと思います。結論から申せば、#1(ナンバーワンと読みます)シリーズ、圧倒的な高コストパフォーマンスです。1Sは丸針、1Eは楕円針仕様。当社では1Sを常備しています。さんざん1Eと比較試聴し、迷いに迷って1Sを選びました。両機種とも『けっこうガッツがある元気な音。ジャンルを選ばず気持ちよく音楽を聴くことができる』という基本音色は同一です。
もう少し詳しく申せば、1Sは『若干音域がナローな印象を受けるけど、ミッドレンジが実に美味しい』感じ。1Eは『1SをちょっとHi-Fiにした』感じ。ハイだけでなく、全帯域に渡って1Sより冴えた音色というか切れ味が増した印象です。
個人的趣味の吐露で恐縮ですが、当方相当なロック好きです。もちろんジャズやポップスも聴きます。でも気付くとOzzy OsbourneのDiary Of A Madmanが聴きたくなってしまう性分なのです。なのでこれはortofonのみならず、あらゆるオーディオ機器のキャラクター吟味において『オジーがちゃんと聴けない機器は、ワタシのお肌に合わない』というジャッジになってしまうのです。そういう基準で1Sを常備カートリッジに選びました。と、書くと分かりやすいでしょうか?とにかく1Sは『ハイが痛くなく、ミッドレンジのオイシイところがちゃんとゴリゴリして気持ちいい!』のです。
そしてアコースティックギターやフィドル、大好きなRickie Lee JonesやPatricia Barberを聴くなら1Eってところでして、だから1Sと1Eのチョイスで相当に迷ったのでした。
どっちを選択しても絶対に後悔はしないと思います。実際に当社のお客様で1Sと1E両方持っています!という方、何人もいらっしゃいますので。しかしこの価格で良くこんなに素晴らしい製品を作ったものです。さすがortofon。
<<SPU #1E SPEC>> |
出力電圧 | 0.18mV
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周波数特性 | 20Hz-20,000Hz(±3dB)
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ダイアモンド針 | Elliptical
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カンチレバー | アルミニウム
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適正針圧 | 4.0g
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自重 | 30g |